torimachiのぢかん

とあるリフォーム店の工事スタッフ。いろいろなスキルを身につけたい!と勉強中? MacやWindows、Linux のクロスプラットフォームな話題を描くのが野望。寄り道多しのゆる~いブログです。

MVNOへの加入者管理機能の開放が検討されているようです。

今日のニュースでそんな話しも。

格安SIM、結構周りでも使っている人が増えてきました。

自分としては、データ通信も結構使っているので移行はしなかったですが、安い料金プランは魅力的だった・・・。

格安SIMを提供している会社の多くがMVNO(Mobile Virtual Network Operator:仮想移動体通信事業者)と呼ばれる自前で通信回線の設備を持たず、キャリアから回線を借り受けてサービスを提供する会社。

ここ数年で格安SIMを提供する会社もグッと増えている印象です。

イオンSIMとか「結構使える!」って話題になった覚えが。

その急激な市場の成長やサービスの展開は規制緩和があったようで、それがレイヤー2接続の開放だったようです。

それまでのレイヤー3接続では、一部制約があった認証やIPアドレスの割り当て、セッション管理などをMVNO側で自由に制御できるようになるということで、今までになかったサービスを自由に設計し提供できる!ということだったようです。

認証方式も独自に採用できるようになり、セキュリティを強化したり利便性を高めたりできたり、IPアドレスの割り当てもプライベートアドレスや、IPv6アドレスを使用できるようになったり。

そして、PPPのセッションの切断もできるようになったので、ユーザーの通信状況を把握できるようになったりしたようです。

・・・この辺りは、まだちゃんと理解できていない感じですが、ともかく規制緩和によって、これまで以上に自由にサービスやプランを打ち出せるようになったので、格安SIMもいろいろな種類が出てきて、市場がドンドン拡大したという訳です。

そして、今回さらに規制緩和をということで、加入者管理機能(HLR/HSS)をMVNOにも開放するということが検討されているようです。

ちなみに、加入者管理機能はSIMカードと関係があって、SIMカードの「電話番号」、「契約内容」、「識別番号」などの情報や、携帯電話がどの基地局の圏内にいるかや、その通信経路などを管理している機能。

このユーザー情報を管理するデータベースを参照して、通信を許可したり、電話を掛ける際の基地局を特定したり、サービスを許可したりといったことができるようです。※あまり上手く説明できていませんが。。。

HLRは「Home Location Register」の略で、3Gネットワークの情報になり、HSSは「Home Subscriber Server」の略でLTE回線の情報を担当しているようです。

実際に行っていることは違うようですが、役割はだいたい同じなので”加入者管理機能”として一括りにされてということのようです。

これが実現すると、さらにMVNOのできることが広がって、さらに個性的なサービスや独自のプランを提供できるようになり、市場もガンガン拡大していく!という見込みのようです。

積極的に推し進めているのは、草分けの日本通信さんのようです。

新たな事業展開や戦略を考えているようで、この規制が緩和されればスゴイ経済効果があるよってことらしいです。

加入者管理機能が解放されれば、SIMカードも独自に発行できるようなるみたいですしね。

でも、キャリア側にも懸念があるようで、それは加入者管理機能が通信や通話の重要な部分になるからのようです。

今のところ、キャリアが冗長化したり設備をメンテしたりして、障害が発生しないように莫大な予算を掛けているようですが、MVNOに同じ品質を求めることができるだろうか?ということが心配されているようです。

加入者管理機能を管理している設備(サーバ?)がダウンしたり、障害を起こしたりすると、MVNOだけでなく、キャリアの通信や通話にも大きな影響が出るようです。

それで、今慎重に検討されているようです。

個人的には、今は携帯、スマホはインフラに近くなっていて、固定電話を持たずにいる人も結構増えてきているので、その通信や通話に影響が出るようなことがあると、スゴク困るんじゃないかな、という印象です。

流れとしては、市場も拡大しているし経済効果もありそうなので、このまま近いうちに解放されて、MVNOによる新しいサービスが提供され始めるのかな、と思いますが、解放された加入者管理機能がちゃんと管理されることを期待します。

普段は意識していないけど、年末年始とかイベントとかでものすごい混雑している時も、大きな災害が起こった時にも、スマホや携帯の通信って、多少は遅くなっても、ちゃんと通じているし一斉に繋がらなくなるってのはほとんどない。

こういう普段感じないところでも、きちんと運用されているのは心強いなぁ、と思います。

ユーザーとしては、料金が安くなるのはありがたいですが、こういうことを考えると携帯代が高いのも相応なのかもと考えてしまいます。

はてさて、どうなっていくのでしょうか?